好き好き紙漉き  リサイクル葉書を作る
 
 紙の手漉き体験ができる施設が増え、中には紙漉きキットを購入して本格的にチャレンジする人もいるようです。ここでは、不要牛乳パックのパルプを再利用して作る手軽なリサイクル葉書作りにチャレンジしましょう。
「手 順」
  1. 牛乳パック開き、硬い張り合わせ部を削除し、台所用洗剤を少し加え、一昼夜水に浸けておくか、30分−1時間程煮込む。
  2. 水洗いして、表面のシートを取り除き、小さくカット、水に入れて数時間放置。特に白さを出したい場合は、ここで漂白剤を少し加える。
  3. よくもんでざるに上げて水洗いしたものを、適量の水とともにミキサーにかければパルプのできあがり。
  4. 大きめの器に移し、粘剤として少量の洗濯糊を加えてかき混ぜる。
  5. 漉き枠(※葉書の大きさ)を使い、材料を上から通す。全体を洗面器の水に沈め、材料を水中に分散させながら漉き上げると良い。
  6. 漉き枠を逆さにして、漉き上がったパルプを布や新聞紙の上に出す。
  7. さらに布や新聞紙を重ねて脱水、アイロンで仕上げ乾燥すれば完成。

水につけておくとはがしやすい

ミキサー30秒 量にもよりますが

市販の漉き枠が便利です

ぼろ切れの上へ

「注意と工夫」
  1. 広告や雑誌、包装紙など軟らかい紙ならば、パルプ作りの工程は省略できます。また、週間漫画本は色分けページが豊富なので、色つき紙をたくさん作りたいときに向いています。
  2. 漉き枠(※)は、木片をクギで組ませて筆巻を網にした物でも十分です。漉き枠キットは、1,000-1,500円くらいで購入可能です。
  3. 押し葉や花、習字の残り半紙を千切ったものなどを漉き込んだりすると、手作りの楽しみはさらに広がります。必ずしも薄いものでなく、岩石鉱物を入れることも可能です。


押し花を置いてからまた軽く漉く


あとは乾燥あるのみ


専門の漉き枠を使う


季節の花のたより
動 画:紙漉き施設にて:一度にたくさんの葉書ができる 専門の漉き枠を使っての紙漉き
職人さんによる紙漉(細川和紙)作業の様子
協力:島野元彦さん(小川町在住和紙職人)
    動 画:水槽で素材を撹拌し水に分散させる
    動 画:漉き枠に繊維の薄層を作り上げる
    動 画:一枚ずつていねいに重ねていく
「解 説」

β−グルコースが脱水縮合によって連鎖し、結合角の関係で直線上に並ぶ構造になる。

紙の主成分はセルロース・・・紙は植物体の繊維質を水で分散させ薄く漉き上げ、乾燥させたものです。成分は、植物体のフレーム部分を作る最も基本的な成分であるセルロースで、β−グルコースが、10−10個縮合して並んでいます。α−グルコースが縮合してアミロースのらせん構造を作るのに対し、β−グルコースは第1炭素についている−OHの結合の向きが逆であるため、縮合によって直線上に並ぶ構造を作ります。この構造の違いが、主な動物がアミロースのデンプンを主エネルギー源とできるのに、植物繊維は消化できないといったことが起こる理由になるのです。もっともセルロースを分解消化できるシロアリやヤギなどの動物は、消化器官にセルロース分解酵素を持つバクテリアの力を借りているだけではありますが。
「参 考」
 つれづれ化学草子:懐より紙を取り出し鳥の姿に引き結び

 紙の情報サイト:和紙の博物館:総合的に学習できる優良サイト
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